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夏が旬の桃が価格高騰 海外でも需要高まり

2021年8月16日 20:46
夏が旬の桃が価格高騰 海外でも需要高まり

夏に食べたくなるみずみずしい桃やスイカ。しかし今、価格が高騰しているといいます。その理由とは。

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季節の果物が味わえる都内のフルーツパーラー。夏の時期に楽しめるのが「桃」を使ったデザートです。淡いピンク色の皮をひとつひとつ丁寧にむき、器からあふれるほど乗せて完成した桃のパフェ。

いただいてみると、口当たりはさっぱりしているのですが、甘くてジューシーな果汁があふれ出ます。今年の桃は天候が良い日が続いたこともあり甘みが強いといいます。しかし、困ったことも。

タカノフルーツパーラー・佐渡谷毅課長「例年と比べまして桃の価格が少し高騰していまして、大体1.5倍の価格の水準となっております。(今年は)桃のパフェ、100円価格を上げております」

実は甘みが強いなど品質の高いものが多かったことにより贈答用の出荷が増加。その影響などで市場価格が平年より1割ほど高くなっているのです。価格高騰には別の理由も…。

佐渡谷毅課長「輸出も力を入れて行っているというように聞いておりまして」

産地によっては力を入れている桃の海外輸出。福島県では震災後初めて、アラブ首長国連邦に桃200キロを輸出すると発表。こうした海外での需要の高まりも価格高騰の要因になっているといいます。

そして、価格高騰の波は他の夏の定番にも。

新宿八百屋・荒巻秀俊専務「今年8月頭からすごく暑い日が続いてる中で。スイカが私ども八百屋とスーパーさん含めてすごく数が出てるんだと思います」

その産地の一つ、山形県で話を聞くと。

JAみちのく村山 すいか生産部会・加藤宏太部会長「(8キロ1玉で)普通だと1600円ぐらい。それが今年は2100円ぐらいかな」

スイカは例年と比べて500円ほど高値に。今年は全国的に生育が順調で、できが良かったことに加え、出荷の時期が他の産地と重ならなかったため高値が続いているということです。