金融庁は、みずほ銀行とみずほフィナンシャルグループに、今年２度目となる業務改善命令を月内にも出す方針です。坂井社長の辞任は避けられない見通しです。

みずほ銀行では今年２月から９月にかけて８回、システム障害が相次ぎました。金融庁は９月、みずほ銀行に対して、検査中としては異例の業務改善命令を出しましたが、今月中にも再度命令を出し、一連のシステム障害に関する経営責任の明確化を求める方針です。

また、９月３０日に発生したシステム障害の際、外為法が定める手続きを守らずに海外に送金していたこともわかりました。結果として送金先に問題はなかったものの、財務省が調査を始めています。

みずほフィナンシャルグループは今月末にも出る行政処分を受けて、責任を明確化する予定で、坂井辰史社長の辞任と藤原弘治頭取の交代は避けられない見通しとなっています。行政処分が出た段階で、指名委員会を中心に後任人事のタイミングについて検討します。