日経平均一時800円超安 南アで新変異株
南アフリカで新たな変異株が見つかり、イギリス政府は、周辺の国を含めた6か国からのフライトを停止すると発表しました。変異株は、香港でも見つかり、26日の日経平均株価は、一時800円以上下げました。
南アフリカの保健当局が25日に発表したのは「感染者から検出された」という新たな変異株です。イギリスの保健相が「現在のワクチンも効きにくい可能性がある」と警鐘を鳴らす変異株について、英BBCは、「これまでで最も激しい変異」とする専門家の見方を伝えています。
イギリス政府は、新たな変異株が見つかっている南アフリカなどを含む周辺6か国からの渡航を、26日から停止することを決めました。
懸念される新たな変異株について、26日午前、松野官房長官は「現時点では空港検疫を含めて、日本国内では確認をされていません」と述べました。
ただ、政府関係者によりますと、日本政府は、南アフリカ、ボツワナなどの6か国に対し、水際対策を強化する方針を固めました。入国者について、指定の宿泊施設で一定の期間、待機させる方向で調整を進めています。
新たな変異株に東京市場も反応しました。
26日の日経平均株価は、一時800円以上値を下げ、世界的に経済活動の制限が強まるのではないかとの懸念から、大きく値を下げました。
こうした中、東京都の飲食店では、来月から人数制限が緩和されます。東京都内にある飲食店で、26日の予約状況を聞いてみると、少人数の予約が目立ちました。
たいこ茶屋 嵯峨完 店主
「今日はですね、2名2名、3名3名4名4名…」
これまで客の受け入れは、同じグループは一つのテーブルに4人まででしたが、来月1日からは8人までとなります。
現在、まだコロナ前の7割ほどまでしか売り上げが戻っていないという「たいこ茶屋」では、人数制限の緩和に期待していました。
一方、東京・港区の伊藤忠商事では、3回目の職域接種のオンライン説明会が行われました。厚生労働省は26日、来年3月に3回目の職域接種を始めると発表しました。
説明会で、メモをとりながら説明を聞いていた企業担当者は、職域接種が始まる3月は決算月でもあるため、早めに態勢を整えたいといいます。
伊藤忠商事 人事・総務部 的場佳子部長
「最速のスケジュールで、接種計画を立ててまいりたいと」
2回目の接種から、原則8か月以上経過した18歳以上の人にモデルナ製を接種します。