日銀は１７日の金融政策決定会合で、今の大規模な金融緩和策の維持を決定しました。一方、新型コロナウイルスによる企業などへの支援策については、来年９月末まで延長します。

日銀は１７日の金融政策決定会合で、市場に潤沢な資金を供給するため国債の買い入れを無制限に行うなどの大規模な金融緩和策を維持することを決めました。

一方、新型コロナウイルスで影響を受けた企業などの資金繰りの支援については、中小企業を中心に、観光や宿泊、飲食など対面型のサービス業の一部に厳しさが続いているとして、来年３月末としていた期限を、９月末まで延長しました。ただ、大企業については社債の買い入れなど一部の支援策の規模を縮小することを決めました。

日銀では、大企業は資金繰りが落ちついているとみていますが、「当面、感染症の影響を注視し、必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」としています。