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ソウル 感染症対策で制限あるも大規模集会

2021年10月21日 18:33

韓国・ソウルでは、感染症対策として、1人で行う集会しか認めていない中、大規模な集会が行われました。主催者発表でおよそ2万7000人が集まったとされていて、労働組合の団体が、非正規職の撤廃と労働法の改正を求めました。海外での新型コロナウイルスをめぐる最新の動きです。



これまで、およそ35万人が感染した韓国。20日、ソウルでは道路を埋めつくすほど、人で溢れていました。労働組合の団体が、非正規職の撤廃と労働法の改正を求める大規模な集会を行ったのです。

韓国メディアによりますと、集まったのは、主催者発表でおよそ2万7000人。参加者はマスクやフェイスシールドを着け、人と1メートルの距離を保つようにしましたが、密に見える場面もありました。

ソウルをはじめ、全国14か所で同時多発的に行われたこの集会。そもそも、ソウルでは感染症対策として、1人で行う集会しか認められておらず、政府は主催者に対し、実施を見送るよう求めていました。

ソウル市は21日、集会の主催者と参加者全員を感染症対策に違反したとして、警察に告発したということです。




5000人以上が感染したニュージーランド。ワクチン接種を呼びかける“スーパーサタデー”を開催しました。

「きょう1日で、300人のお客様にワクチンを接種する予定です」と話すのは、ニュージーランド航空のチーフパイロット。予防接種が行われていたのは、飛行機内だったのです。

他にも、有名な観光地では、蒸気船でワクチン接種。

ドライブスルーで受けられる会場では、音楽が流れ、無料で食べ物が配られていました。

首都・ウェリントンで肘タッチをしていたのは、アーダーン首相。ワクチン接種の活動を視察するなど、1日中接種を呼びかけたといいます。

色々なところで行われたワクチン接種。ロイター通信によりますと、保健省はこの日1日で、全人口の2.5%以上のおよそ12万人に接種を行ったことを明らかにしました。




これまでに1万9000人以上が感染しているブルンジ。東アフリカの中程に位置し、人口はおよそ1100万人の国です。

トラックで大量に運ばれてきた箱には、「中国援助」の文字が。

AP通信によりますと、実は、北朝鮮などと並んで、世界で最もワクチン接種が遅れていた国や地域の1つだったブルンジ。そんなブルンジにも、中国政府からの提供により、ついにワクチンが支給されたのです。

WHO・ブルンジ代表「新型コロナのワクチン接種をするために、この式典を長い間待っていました。寄付者に感謝します」

中国政府から提供されたのは、シノファーム社製のワクチンおよそ50万回分。18日から初めて国民にワクチン接種が行われましたが、昼過ぎまでに十数人しか打たなかったということです。




370万人以上が感染したメキシコ。今月20日、大通りには音楽が鳴り響き、多くの人の行列ができていました。

中には民族音楽にあわせて踊る人々や、楽器を演奏しながら歌う人の姿もありました。音楽イベントのようにも見えますが、実はこれ、音楽アーティストたちによるグアダルーペ寺院への巡礼。

新型コロナにより28万人以上が亡くなったメキシコ。参加者は、亡くなった故人をしのび、ミサに参加していました。この寺院への巡礼は毎年恒例でしたが、去年は、新型コロナの流行により禁止になりました。しかし、メキシコシティーのコロナへの警戒レベルが下がったのに合わせ、今年は行われました。

参加者「このイベントは私たちの元を去ったすべての人々にささげられています。私たちは今も生きていること、仕事があることを神に感謝しにきました」

世界ではこれまでに2億4200万人以上が感染。492万人以上が死亡しています。