尾身会長「複数地点で感染始まっている」
政府の新型コロナ対策分科会の尾身会長は23日、会見で「オミクロン株は複数の地点ですでに感染が始まっていると考えられる」との見方を示し、年末年始の過ごし方について注意を呼びかけました。
尾身会長は大阪府でオミクロン株の国内初の市中感染が確認されたことを受け、「今のところ、国内では、オミクロン株の面的広がりは考えにくいが、複数の“スポット”で既に感染が始まっていると考えられる」と述べました。
また、オミクロン株はいわゆる市中感染が始まると急速に感染拡大する可能性があることや、デルタ株に比べてワクチンによる予防効果が低いこと、ワクチンを接種した人でも特に高齢者は重症化する可能性があることなどを特徴に挙げています。
さらに、年末年始は1年のうちで最も感染が拡大しやすい時期だとして、「帰省や旅行は慎重に検討して欲しい」と述べました。
また、忘年会や新年会については慎重に検討してほしいとしつつ、飲食店でおこなう場合は換気がしっかりしている認証店を選び、できるだけ少人数で大声、長時間を避けること、会話をする際はマスクを着用することなどを呼びかけました。