「回復の動きは一服」日銀秋田支店の景気判断
日銀秋田支店は、県内の景気について長引く物価高の影響があるほか、賃上げの効果が感じられず、消費者の節約志向が強くなっているとして判断を引き下げました。判断の引き下げは3か月ぶりです。
日銀秋田支店は県内景気の判断を先月から引き下げ、「回復の動きが一服している」と位置づけました。判断の引き下げは3か月ぶりです。
景気を判断する主要6項目では、「個人消費」について判断を下方修正しました。長引く物価高の影響のほか、賃上げの効果が感じられず、消費者の節約志向が強くなっていると分析しています。そのほかの5項目は判断を据え置いています。
日銀秋田支店は、県内には年金受給者など賃上げに関わりがない人も多く、節約志向は今後も続くとみています。ただ、片桐大地支店長は夏の観光シーズンに期待を寄せています。
日銀秋田支店 片桐大地支店長
「賃上げの効果が実際に消費者のマインドに働きかけて、消費者のマインドを変化させてくるか、そこが最大のポイントだと思っています。例年秋田は夏に盛り上がりやすいんですけれども。夏祭りのシーズンこれから入っていきますので、県外・海外の方々が、県内でたくさん使われることによって、個人消費の底上げにもサポートする方向で効いてくるかもしれない」
大手自動車メーカーの認証不正の問題から、個人消費に関連する乗用車の販売についても県内は低調な傾向が続いています。
日銀秋田支店は県内景気を左右する個人消費の動向を今後も注意してみていくことにしています。