海外の有名チェーン店“日本進出”相次ぐ…「欧州No.1コーヒー店」「中国では一番人気」 なぜ出店?
海外の有名なチェーン店の日本進出が相次いでいます。先週、東京・渋谷にはコスタコーヒーの実店舗がオープンしました。さらに、香港や中国本土のチェーン店も日本に…。専門家は、海外から日本に来たお客さんを狙う目的で出店していると指摘しました。
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バリスタが一つひとつ丁寧に入れる香り高いコーヒー…。先週、東京・渋谷に「コスタコーヒー CIRCLES渋谷店」がオープンしました。
双日ロイヤルカフェ 西尾真理子代表取締役
「『コスタコーヒー』といいまして、ヨーロッパではナンバーワンの店舗数を誇るコーヒーチェーン」
1971年にイギリスで創業して以降、世界45か国・約4000店舗を展開しているといいます。コンビニなどではすでに売られていましたが今回、日本でのチェーン展開へ向け、満を持して実店舗を出店したのです。
本場の味をそのままに、イギリスと同じコーヒー豆や機械を使いコーヒーを抽出します。その味を求め訪れていたのは、イギリスから来日中だった男性です。
イギリスから来日中
「日本のコスタを体験したくて、あとイギリスと同じか確かめたくて、味とかサービスとか」
この男性は、旅行先にあるコスタコーヒーを巡っているといいます。日本滞在中に店舗ができたことを知り、来店したそうです。
イギリスから来日中
「いつも買うカプチーノです。(ちょっと飲んで)とてもおいしいです」
なぜ今、日本でチェーン展開を目指すのでしょうか。
双日ロイヤルカフェ 西尾真理子代表取締役
「(日本で)コーヒー消費量自体は伸びている。主要なカフェチェーンが店舗数を伸ばしている事実があるので」
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海外発の飲食チェーン店はほかにもありました。去年、日本に初進出した、香港で90店舗以上を出している飲食店「タムジャイサムゴー」です。
米と水のみで作った「ミーシェン」という麺をピリ辛のスープと合わせた「マーラー(※610円~)」は、店によると香港のミシュランガイドで「価格以上の満足感が得られる料理」のビブグルマンを獲得したこともあるといいます。
試食してみると、もちもちというよりは、ぷりぷりとした食感を味わうことができました。
タムジャイサムゴー 亀屋亮一さん
「日本の辛いものや麺などが好きなニーズとマッチするだろうと出店を決めました」
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また、東京・池袋に今年6月にオープンしたのは、タピオカがたっぷりのったソフトクリームや暑い夏にぴったりのレモネードが売りのお店「MIXUE」です。
お客さん
「すごくびっくりしました。値段のわりにいっぱいソフトクリームが出てきちゃったと思って」
そのお値段は、手持ちカップ1杯分もあるボリュームで330円(※雪王黒糖パールサンデー)です。
この店、実は中国国内だけで約2万5000店舗、全世界に3万2000店舗以上を展開する巨大チェーン店なのです。
中国からの留学生
「中国では有名です」
中国からの観光客
「中国では一番人気がある店かもしれない」
――日本にきて飲めるのどう?
中国からの観光客
「ちょっとうれしいかも。中国の味だから」
今後、大阪や福岡などにも出店を計画しているといいます。
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海外のチェーン店の日本出店が相次ぐ理由は何なのか。
飲食チェーン店に詳しい 船井総合研究所 石本泰崇氏
「インバウンドのお客さんが海外からいっぱい来る中で、海外のお客さんを狙う目的で日本に出店しているのが一番の理由」
今後、日本への旅行人気が高い中国や韓国などで展開しているチェーン店の出店が多くなるのではないかということです。