最低賃金の引き上げ 日商会頭「地方創生と矛盾」と苦言
衆議院選挙で多くの政党が公約にしている最低賃金の引き上げについて、中小企業の多くが加盟する経済団体、日本商工会議所の小林会頭は中小企業の支払い能力を考慮しないと地方創生と矛盾することになると苦言を呈しました。
日本商工会議所・小林会頭
「物事自体が矛盾しているというかね。地方そのものが瓦解してしまう、危機に陥る」
小林会頭は最低賃金の引き上げについて、「地方、中小企業の賃上げを重視する姿勢は歓迎する」とした上で、最低賃金でしか人を雇えない地方の中小企業も多く、そうした企業が地方のインフラを担っていると指摘。
最低賃金を引き上げると賃金を支払えなくなる地方の中小企業が増え、倒産してしまうと地方のインフラの担い手が減り、「各党が掲げる地方創生と矛盾する」と苦言を呈しました。