韓国が日本の輸出管理厳格化に対して行ったWTOへの申し立てを撤回 「ホワイト国」日本復帰に向けた手続きにも着手
経済産業省は、厳格化していた韓国向けの半導体材料の輸出管理措置について、23日付で解除したと発表しました。
日本政府は「安全保障上の対応」として2019年から、有機ELパネルやスマートフォン、 半導体の製造に必要な「フッ化水素」など3品目について韓国への輸出管理を厳格化してきました。
この厳格化措置について、経産省は今月16日、およそ3年ぶりに韓国政府と協議を行い韓国の輸出手続きが適切に行われていることを確認できたとして措置を解除するとしていました。
そして、23日午後5時ごろに解除したと発表しました。
日本政府は、輸出手続きを簡略化できるいわゆる「ホワイト国」から日本が韓国を除外していることについて、今後も協議を続けるとしています。
韓国側も23日、日本の輸出管理厳格化に対して2020年に行ったWTO(=世界貿易機関)への紛争解決手続きの申し立てを撤回しました。
また、韓国も「ホワイト国」から日本を除外していますが、日本の復帰に向けた手続きに着手しました。
韓国が日本に先行して対応を進めている形で、「日本のリスト改正で韓国のホワイト国復帰が早く行われるよう緊密に議論していく」としています。