日本生命“不正請求”増で…入院給付金の上限金額引き下げ
新型コロナウイルスの感染者が増加する中、生命保険大手の日本生命が入院給付金の上限金額を引き下げ、当面、新規の顧客からの自発的な加入の申し込みの受け付けを停止することがわかりました。不正請求が疑われるケースが増えているためだということです。
日本生命によりますと、入院給付金の上限金額を引き下げるのは、入院すると一時金が受け取れる医療保険で、40万円から30万円に引き下げます。また、新規の顧客からの自発的な加入の申し込み受け付けも当面、停止します。
一部の契約で発熱などの自覚症状があった直後や濃厚接触者と判断された直後にそのことを伝えずに高額の保険に加入し、すぐに請求を行うといった不正請求のケースが確認されているためだとしています。
申告すべきことを申告せずに契約した告知義務違反と判明した場合には、給付金を支払わない方針で、日本生命は「販売は継続するものの、不正な請求を排除する観点から決めた」としています。