生保最大手・日本生命、企業年金利率を大幅引き下げ
生命保険最大手の日本生命は、企業年金の予定利率を21年ぶりに引き下げると発表しました。
引き下げの対象となるのは日本生命が企業から預かって運用している資金のうち、「確定給付型」とよばれる企業年金です。
来年4月から予定利率を現在の1.25%から0.5%へと大幅に引き下げます。予定利率の引き下げは21年ぶりです。
日本生命と契約している企業はおよそ5200社、運用額は5兆6000億円にのぼります。
各企業は従業員に約束した将来の給付額を確保する必要がありますが、今後、運用上の見直しを迫られる可能性もあります。
日銀の大規模な金融緩和策により低金利が続いていることから、日本生命は今の予定利率を維持しながら運用することが困難であるためだとしています。