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ことしの日経平均、上げ幅バブル後最大 歴史的な上昇

2023年12月29日 12:10
ことしの日経平均、上げ幅バブル後最大 歴史的な上昇

東京証券取引所では、29日が今年最後の取引です。コロナ禍が明けた1年の経済を株価の動きから振り返ります。

今年の株式市場は歴史的な上昇相場となり、1年を通じた日経平均株価の上げ幅は、バブル後、最も大きくなりました。

年明けに2万5800円台からスタートした日経平均株価は、その後順調に上昇し、5月に取引中のバブル後最高値を更新。さらに先月20日には、一時3万3853円と、取引時間中としては33年ぶりの高値水準になりました。

株価上昇の要因は、おもに3つあります。

まず、5月に新型コロナウイルスの分類が「5類」に引き下げられ、経済活動が本格的に再開したこと。

ふたつめは、大幅な円安で、輸出関連企業を中心に過去最高益が続出するなど、企業業績が好調となったこと。

さらに、アメリカの好景気と株高にも後押しされました。

そして、ことし最後の取引となる29日、午前の終値はことしの初めに比べて、7000円以上高い、3万3470円となっています。

来年の株価と日本経済について、市場関係者からは、「日経平均株価が史上最高値を更新する可能性もある」との声も聞かれますが、カギを握るのは「賃上げ」です。

春の賃上げ交渉、いわゆる“春闘”で、物価上昇を上回る賃上げが広く行われて、賃金と物価の好循環となるのか。

辰(たつ)年の来年、竜が昇るように、景気と株価も上昇気流に乗れるのか。日本経済にとって、正念場の1年となりそうです。