自動車メーカー5社で不正…各社が相次ぎ謝罪
自動車などの量産に必要な「型式指定」の申請をめぐり、新たにトヨタ自動車など自動車メーカー5社で不正があったことがわかり、不正が発覚した各社のトップが相次ぎ謝罪しました。
トヨタ自動車・豊田章男会長「トヨタグループの責任者として、お客さま、くるまファン、すべてのステークホルダーの皆さまに心よりおわび申し上げます」
型式指定の申請をめぐり、ダイハツ工業や豊田自動織機で不正が相次ぎ、国土交通省は自動車メーカーなど85社に対し、調査・報告を求めていました。
その結果、先月末までに、トヨタ、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの5社から不正行為の報告があったということです。
業界最大手のトヨタでは、歩行者と車が衝突した際、歩行者の被害をどの程度、軽減できるかをはかる試験で定められた基準ではない条件で試験し、申請するなどしていました。
豊田会長は、「国の認証試験より厳しい条件」「安全性に問題はない」と説明しました。
さらに、ホンダやマツダも会見し、ホンダの三部社長は、「多くのステークホルダーに心配をおかけし、おわびする」と陳謝しました。
自動車メーカーで相次ぐ不正について、ある政府関係者は、「不正をろくにチェックしてこなかった仕組み自体を問題視する声も出てくる」と話すなど、認証制度のあり方にも疑問の声が上がっています。