不倫問題で辞任のウエルシアHD・松本忠久社長 ツルハとの経営統合交渉の前面に…社内では不満の声も
ドラッグストア最大手のウエルシアホールディングスの社長が、不倫問題で辞任しました。
ウエルシアをめぐっては、業界第2位のツルハHDの100%子会社となる経営統合に向けた作業が進められていて、社内では不満の声も出ていました。
ウエルシアホールディングスは、松本忠久社長に辞任を勧告し、きょう付で社長と取締役を辞任したと発表しました。「私生活において不適正な行為があり会社の信用を傷つけるものであると判断した」としています。
女性との不倫関係があったということで、ウエルシアは「代表取締役にこのような事態が発生したことは誠に遺憾であり、関係者の皆さまに深くお詫びする」としています。また、松本氏はウエルシアの親会社・イオンの執行役も務めていましたが、イオンも松本氏を解任しました。
ウエルシアHDをめぐっては、2月末に、親会社のイオンと、ドラッグストアチェーン第2位のツルハHDとともに資本提携を目指すことで合意したと発表しています。
具体的には、2027年末までに・ウエルシアHDがツルハHDの100%子会社になる。・ツルハHDはイオンの子会社になる(イオンは50%超、51%未満を取得する)といった提携を目指すものです。
関係者によりますと松本氏は、この交渉の前面にたっていましたが、ウエルシア内には、規模の劣る、ツルハの完全子会社となることなどについて不満の声も上がっていたということです。
松本氏の解任によって、経営統合の進捗に影響が生じる可能性もあります。