欧米の金融機関への信用不安が広がる中、日本やアメリカ、ヨーロッパなど6つの中央銀行は協調して、市場へのアメリカドルの供給を拡充すると発表しました。

アメリカの銀行で相次ぐ経営破綻や、スイスの金融グループ「クレディ・スイス」の経営問題など欧米の金融機関の信用不安で世界の金融市場が動揺する中、FRB・アメリカ連邦準備制度理事会、ヨーロッパ中央銀行、カナダ銀行、イングランド銀行、日本銀行、スイス国民銀行の各国の中央銀行は、強調して市場へのドルの供給を拡充すると発表しました。

これは、世界の金融機関のドルの資金繰りを支援するものです。

信用不安によって金融市場が動揺した際にはドルを確保しようとする動きが強まり資金調達が困難になるなど、市場がより混乱する恐れがあり、これを避ける狙いがあります。

ドル資金の拡充は20日から開始され少なくとも4月末まで実施するとしています。