UBS、クレディ・スイスを買収で合意 スイス政府や中央銀行が支援
経営危機に陥っている金融大手「クレディ・スイス」について、同じスイスの金融最大手「UBS」が買収することで合意しました。スイスの2大銀行が統合する世界的金融機関の再編となります。
クレディ・スイスをめぐっては、アメリカの銀行の経営破綻や、筆頭株主が追加出資を見送るとの報道が出たことで株価が急落し、スイスの中央銀行から資金を調達すると発表しましたが、その後も株価の下落などが続いていました。
こうした中、スイス政府や中央銀行の支援を受け、スイスの金融最大手UBSが19日、クレディ・スイスを買収することで合意したと発表しました。買収総額は日本円でおよそ4300億円になる見通しです。
また、中央銀行は2つの金融機関に対し、最大でおよそ14兆円の支援枠を提供するほか、スイス政府も買収に伴う損失などについて、およそ1兆3000億円の政府保証をUBSに与えるということです。
世界的金融機関の再編となりますが、今後、市場の混乱に歯止めをかけられるかが焦点となります。