財務省、金融庁、日本銀行が臨時3者会合 欧米金融機関への信用不安が広がる中、日本市場への影響を分析
アメリカの銀行破綻などを受け、金融市場で不安感が高まる中、財務省、金融庁と日本銀行は幹部らによる臨時の3者会合を開催しました。
会合は財務省の神田財務官、金融庁の中島長官、日銀の内田理事ら幹部らが出席し、30分ほど行われました。
アメリカの銀行の相次ぐ経営破綻に続き、スイスの大手金融グループ「クレディ・スイス」の経営悪化への懸念など、欧米の金融機関への信用不安が市場に広がる中、政府と日銀は日本市場への影響を分析しました。
会合を終え、財務省の神田財務官は現在の日本の金融機関について「充実した流動性や資本を有していて、金融システム総体として安定している」と評価し、引き続き警戒していく考えを示しました。
財務省・神田財務官「経済金融市場の動向や、その日本経済への影響について、強い警戒心を持って注視してまいりたいと思っております。実際に、各国の当局とも密に連携をしているところであります」
また、神田財務官は来月、日銀の総裁が10年ぶりに代わることに触れ「市場が様々なリスクを抱える中で、政府・日銀が切れ目なく緊密な連携を図り、対応に万全を期すことが重要」と述べました。