昨年度の貿易赤字は過去最大21兆7285億円 原油や石炭など“エネルギー輸入額”大幅上昇が主な要因に
財務省が昨年度1年間の貿易統計を発表し、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は、過去最大となる21兆7285億円の赤字でした。
財務省が20日に発表した輸出から輸入を差し引いた昨年度の貿易収支は、前の年度と比べ輸入が32.2%増え、輸出の15.5%の伸びを上回り、21兆7285億円の赤字でした。2年連続の赤字で、過去最大の赤字となりました。
アメリカ向けの自動車の輸出などが増えたものの、ロシアによるウクライナ侵攻や円安が進んだ影響で、原油や石炭などエネルギー関連の輸入額がおよそ35兆円と、大幅に上昇したことが主な要因です。
最大の貿易相手国である中国からイヤホンなどの輸入が増え、赤字額が134.7%増の6兆8000億円以上となったことも響きました。