ルネサス、山梨の工場を再開へ EV向け半導体の需要高まる
世界的に半導体が不足する中、半導体大手のルネサスエレクトロニクスが2014年に閉鎖した山梨県にある工場に改めて設備投資を行い、製造を再開することを発表しました。
ルネサスエレクトロニクスは2014年に閉鎖した山梨県甲斐市にある自動車向け半導体の工場に900億円の設備投資を行い、2024年にも稼働再開を目指します。
再開の理由について、ルネサスはEV(=電気自動車)の普及で世界的に電気自動車向け半導体の需要が高まることをあげています。脱炭素社会の実現にも貢献するとしています。
山梨の工場で生産が本格的に始まると、電力の供給や制御を担う「パワー半導体」の生産能力は現在の2倍に増強できるということです。また、工場では200人から300人程度が働く計画だとして、雇用も生み出せるということです。
半導体をめぐっては、東芝が石川県の工場で製造棟を増設し、生産能力を2.5倍に増強すると今年2月に発表。また、富士電機も青森県の工場の増設など、「パワー半導体」の増産のためトータル1900億円を投資すると今年1月に発表。半導体不足の中、国内の大手メーカーでは生産能力を増強する投資が広がっています。