クレーンゲームが人気 ゲーセン減少も…売り上げ好調 景品は「レトルトカレー」
ゲームセンターの数が減少する中、ファミリー層で楽しむことができる「クレーンゲーム」の売り上げが好調といいます。埼玉県にあるアミューズメント施設では、景品が「パイナップル」や「レトルトカレー」の台もありました。そのワケとは…。
◇
埼玉県八潮市にあるアミューズメント施設「エブリデイ とってき屋」では、家族3世代でクレーンゲームを楽しんでいました。
70代の祖父
「取れなくても、やってて楽しければ。ゲームは。(孫にあげられる)戦利品1個でもあれば」
このアミューズメント施設は10円から遊べて、約500台のクレーンゲームなどが設置されています。中には、野菜や果物が景品になっているクレーンゲームもあります。
クレーンゲームでパイナップルを取ることができた20代の男性は「300円、400円くらいで(ゲット)」と話していました。
他にもレトルトのカレーやパックのご飯も景品になっていて、両方とも獲得できれば、店内の電子レンジで温め、カレーライスを食べることもできます。
エブリデイ とってき屋 関根芳訓店長
「クレーンゲームが、そこまでうまくない人でも楽しめるようなお店作りをしたいというところで、面白いクレーンゲームを作成しています」
◇
ゲームセンターの中でも、クレーンゲームはファミリー層が楽しむことができます。日本アミューズメント産業協会によると、ゲームセンターはここ10年で半減している一方、クレーンゲームの売り上げは約2230億円と好調だといいます。
景品や仕組みなども進化してます。東京・足立区にある「クレーンゲームカフェ キャッチャバ」では、クレーンゲーム好きにとって“夢のようなシステム”が登場しました。
クレーンゲームカフェ キャッチャバ 伊藤大樹代表
「“時間制”でクレーンゲームをプレイできるお店となっております」
なんと料金は時間制で、何度でも挑戦できてしまうのです。そこで、クレーンゲーム初心者のスタッフが挑戦しました。
スタッフ
「お…全然持ち上がらないな…。あ! ちょっと動いたけど。いけいけ!」
試行錯誤しながら、挑戦すること10回以上――
スタッフ
「あ! きた!」
お尻を狙ってようやくゲット…と思いきや、キャッチ&リリース。一部の品を除き、獲得したものは台へ戻すか、買い取るかを選択できるといいます。
伊藤代表は「クレーンゲームを操作したい。操作することが楽しい。そういうお店となっていますね」と話し、クレーンゲームの練習などに活用してほしいということです。
◇
東京・秋葉原のゲームセンター「GiGO 秋葉原3号館」では外国人観光客の利用も増えていて、コロナ禍前の水準にまで戻ってきているといいます。
クレーンゲームに挑戦したアメリカからの旅行客は「(取れなくても)別にいいんだ」、「失敗しているのを見るのは、楽しかったわ」と話していました。
また、オーストラリアからの旅行客は「とても楽しかったね。(日本)最終日で少しお金が余っていたしね」と話していました。
このゲームセンターでは、クレーンゲームにはスマホ決済も使えるということです。海外のスマホ決済にも対応して、訪日外国人にも使いやすいようにしているといいます。しかし、小銭をゲーム機に入れること自体も楽しんでいて、そこまで利用頻度は高くないということです。