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東北地方基盤の「じもとHD」“国の管理下”に 多額損失を計上

2024年6月20日 18:46

東北地方を基盤とする、きらやか銀行と仙台銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」が事実上、国の管理下に入ることになりました。じもとHDを巡っては、傘下の「きらやか銀行」が融資先の倒産と貸倒引当金の増加などで、多額の損失を計上するなど、連結で234億円の最終赤字に陥っていました。

じもとHDは、これまで国からの公的資金注入に伴い、優先株を発行して資金を調達してきましたが、過去最大の赤字を計上したことで、20日に開催した株主総会で無配当が決まりました。

通常、優先株には議決権はありませんが、配当ができない場合には議決権が発生する仕組みで、国がおよそ63%の議決権を持つ筆頭株主となった形です。

これにより、じもとHDは事実上、国の管理下に入ることになりましたが、きらやか銀行から資金を借りている個人や企業には大きな影響はないとしています。