日枝取締役相談役の退任など…フジが大規模な経営陣の刷新を決定
フジテレビと親会社は27日の取締役会で、長年グループの経営を率いてきた日枝取締役相談役の退任など、大規模な経営陣の刷新を決めました。
フジ・メディア・HD 金光修社長「日枝相談役はわりと早い段階から経営の刷新の方向には賛成をしていますし、(経営刷新の)方向に関しては任せるというふうに言っていました」
40年以上取締役を務めてきた日枝久氏は、フジテレビと親会社双方の取締役相談役を退任し、フジサンケイグループの代表も辞任します。関係者によると、取締役会では日枝氏の退任について議論などはなく、淡々と議事が進んだということです。
また両社は取締役の数を大幅に削減し、女性取締役の増加や平均年齢の引き下げも行いました。親会社の金光社長は会見で、退任後も日枝氏の影響力が残るのではないかとの問いを明確に否定しました。
フジ・メディア・HD 金光修社長「もし(影響力が残る)懸念があるならこういう形で人事はできなかった。だからそれが(影響力がない)証しだと思う」
一方、フジテレビの清水社長は4月以降のCM契約継続について「およそ7割弱のスポンサーが判断を保留している」と明らかにしました。
フジテレビの信頼回復に向けた次の焦点は、一連の問題に対する第三者委員会の調査報告で、31日に公表される見通しです。フジテレビは報告の公表後に会見し、対応などを説明することにしています。