日銀・黒田総裁「辞めるつもりはありません」 国会で野党から辞任求められ
円相場が一時、1ドル=149円台まで下落し、およそ32年ぶりの円安水準を更新しました。国会では日銀の金融政策を批判する声もあがりました。
円相場が1ドル=150円に近づく中、18日朝、鈴木財務相は、“過度な為替変動には、介入も含めた対応をとる”との考えを示しました。
鈴木財務相「緊張感を持ってよく見守って、色々対応すべき時は対応したいと思います」
利上げを続けるアメリカと、逆に、金融緩和を維持する日本の金利差で、円売りドル買いの動きに歯止めがかかりません。
こうした中、18日に国会で野党から辞任を求められた日銀の黒田総裁は、次のように続投の意思を表明しました。
黒田総裁「量的質的金融緩和が失敗したというのは事実に反すると、辞めるつもりはありません」
市場関係者の間では「政府・日銀の介入は急激な変動を抑えるためで、円相場の水準を変えるためのものではない」との見方も広がっていて、円売りの動きは当面続くとみられています。