三菱UFJ、業務改善計画を金融庁に提出…社長ら会見で謝罪 顧客情報を違法に共有
三菱UFJフィナンシャルグループは、グループの銀行と証券会社が顧客企業の非公開情報を違法に共有していた問題を受けて業務改善計画を金融庁に提出し、亀澤社長らが会見で謝罪しました。
三菱UFJフィナンシャルグループ 亀澤宏規社長「お客様はじめ関係者にご心配ご迷惑をおかけしていることを心よりおわび申し上げる」
三菱UFJ銀行とグループ会社の証券会社2社は、顧客企業の同意を得ずに非公開の情報を共有することを禁じる「ファイアウォール規制」などに違反したとして、金融庁から業務改善命令を受けていました。
三菱UFJフィナンシャルグループは19日、法令遵守を徹底するための研修やモニタリングの強化、罰則の強化などを盛りこんだ業務改善計画を金融庁に提出しました。また、フィナンシャルグループの三毛会長と亀澤社長、銀行トップの半沢頭取、証券トップの小林社長らの役員報酬減額処分なども発表しています。
違反事案の中には銀行・証券の役員が関与していたケースもあり、会見で亀澤社長は「大変信頼が落ちたと思っている」などと謝罪しました。グループ全体の業績におよそ数十億円の影響が出るとの見通しも明らかにしています。
一方で、グループとして進めている銀行と証券の連携強化については、「お客様のニーズが背景にある」として、引き続き取り組む考えを示しています。