損保ジャパンの企業風土「営業偏重」で「上にものが言えない」 ビッグモーター問題“原因究明”社内調査で
ビッグモーター問題の原因究明に向けて、損保ジャパンが金融庁からの命令を受けて行った社内調査の結果、損保ジャパンの企業風土として「営業偏重」で「上にものが言えない」といった声があがっていたことが関係者への取材でわかりました。
損保会社7社は8月31日、金融庁の報告徴求命令に従って報告書を提出しました。
関係者によりますと、損保ジャパンでは去年夏の役員らの会議で、白川社長がビッグモーターの不正は「クロ」だと推測されるとしながらも、取引再開を促したということです。
さらに、社内でのヒアリングで「営業偏重、数字重視で上にものが言えない風土がある」という声があがったことも、金融庁に報告していたことが新たにわかりました。
ビッグモーターの不正を防止できなかった原因が損保ジャパンにもあるのかどうか、金融庁は、報告書の内容を踏まえ、今月中にも損保ジャパンに対し立ち入り検査も含めた対応を判断する方針です。