鈴木財務相は12日午後、就任後初めて日本を訪れているアメリカのイエレン財務長官と会談し、ウクライナ侵攻をめぐるロシアへの制裁強化や為替市場の動向などについて共同声明をまとめました。

共同声明では円安傾向が一段と進んでいることについて、「ロシアの侵略により経済的な影響が為替相場の変動を高めており、経済及び金融の安定に対して悪影響を与え得る」との認識を示しました。その上で、「引き続き為替市場に関して緊密に協議し、為替の問題について適切に協力する」としています。

鈴木財務相からは、「急激な円安の進行を憂慮している」とイエレン長官に伝えたということです。

また、ロシアへの制裁の強化については、ロシア産石油の取引価格に上限を設けることを検討するとしたG7の取り組みについて、歓迎の意を示しています。