セブン&アイHD、食品加工工場を新設 肉や魚をまとめて加工、首都圏に供給へ…食品ロス大幅削減、人手不足解消も期待
食品事業に注力するグループ戦略を打ち出したセブン&アイ・ホールディングスは、首都圏の店舗に精肉や冷凍刺し身などを供給する食品加工工場を新設しました。
今月28日から稼働する新たな工場は、肉と魚の加工ラインと物流センターを併設していて、首都圏のイトーヨーカドーなど食品スーパーおよそ200店舗に商品を供給します。
これまで、肉や魚の加工は各店舗の中で行うのが主流でしたが、作業の工程で端材が多く出るなどの課題がありました。
工場でまとめて加工することで食品ロスを大幅に削減できるほか、温度管理の徹底やトレーを使わない密封包装などにより消費期限をのばすことや、プラスチック削減にもつなげられるということです。また、店舗従業員の作業軽減や接客の人手不足解消も期待されます。
セブン&アイ・ホールディングスは、今月、アパレル事業から撤退し、食品事業に注力するグループ戦略を発表していて、新工場をその先がけとしたい考えです。