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春の風物詩シロウオが2年連続で休漁に 10日に産卵環境を整えるボランティアを募集 福岡・室見川

2024年2月8日 16:13
春の風物詩シロウオが2年連続で休漁に 10日に産卵環境を整えるボランティアを募集 福岡・室見川
春の風物詩が2年連続で休漁に 

福岡市・室見川のシロウオ漁は地元に春を告げる風物詩ですが、漁獲量の減少により、ことしも漁をやめることになりました。2年連続の休漁に関係者は肩を落としています。

福岡市に春を告げる風物詩、シロウオは、生きたまま食べるおどりぐいなど、早春を感じさせる料理です。

福岡市の室見川では、毎年2月下旬ごろから「やな」という仕掛けで漁が行われます。

しかし8日、室見川に行くと「やな」は見当たりません。漁獲量が見込めないことから、休漁が決まりました。2年連続の休漁です。

■室見川シロウオ組合・小石原義彦 組合長
「おらんけんですな。去年から全然見えんです。シロウオがいたら鳥が動く。今は静かでテレッとしている。私はやる気満々だけど、どうしようもないです。」

2011年にはシロウオの漁獲量は250キロありましたが、おととしは10分の1、わずか25キロにまで落ち込んでいました。川の環境が変わったことが要因の一つと考えられています。

■小石原組合長
「ここ何年か食べてない。」

室見川の近くの割烹料理店の三四郎は、シロウオのおどりぐい発祥の店として、毎年2月にシロウオ料理を提供しています。

■三四郎・松本孝さん
「ことしは市場から生きたシロウオを仕入れて料理を出す予定です。ここに本物のやなを作ってもらっていた。古来のとり方でやっているので皆さん見られると喜ばれる。それがないのも残念。やはり室見川でとれたシロウオがあるのと無いのとでは全然違う。」

■訪れた人
「残念。食べてみたいと思っています。」
「残念。また来年の楽しみで。」

シロウオ漁の復活を目指して、福岡大学などが中心となって、シロウオの産卵環境を改善する取り組みを進めています。10日にはボランティアを募り、漁場の環境を整える作業が行われる予定です。

シロウオの産卵環境を改善するプロジェクトは10日午後1時から、ボランティアを受け付けます。

集合場所は、室見川の筑肥橋西側の河川敷です。長靴など道具は持参してください。作業後には、地域の人から食事なども振る舞われるということです。事前申し込みは必要ありません。

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