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コメ高騰で名物駅弁「かしわめし」が大麦入りに 創業100年以上の歴史で初 市民の反応は

2025年3月3日 17:35
コメ高騰で名物駅弁「かしわめし」が大麦入りに 創業100年以上の歴史で初 市民の反応は

コメの価格高騰の影響は、地元の名物駅弁にまで広がっています。

■児玉悠一朗記者
「店頭にはこのように紙が張られていて、ごはんが大麦入りにリニューアルすると書かれています。」

のり、錦糸卵、そして甘辛く煮た鶏そぼろ。JR折尾駅の名物駅弁として親しまれてきた、東筑軒の「かしわめし」です。

鳥のだしと秘伝の調味料を使った炊き込みご飯は、これまで国産のコメを使ってきましたが、3月から、大麦をブレンドしています。創業から100年以上たちますが、麦を使うのは初めてだということです。

■東筑軒・佐竹真人社長
「お米の価格がずいぶんと高騰して、何とか価格を抑えたいという思いでいろいろと試行錯誤をした結果、大麦を1割程度ですが混ぜることによって、少し原価を抑えることができる。」

東筑軒は2024年9月、食材や資材の高騰を受け、かしわめしの価格を大きいサイズで970円に値上げしました。しかし、ことしに入って国産のコメの仕入れ価格はおよそ1.75倍に。1000円以内という価格帯を守るため、仕入れ価格がコメの3分の1以下である大麦を使う決断をしたのです。

■児玉記者
「鶏がらスープと醬油ベースの甘い味がしっかりお米にしみこんでいます。大麦が入ることによって、もっちりとした食感が際立っています。おいしいです。」

■立ち売り
「お弁当いかがでしょうか。おはようございます。」

かしわめしは立ち売りスタイルで人々に愛されてきました。

■北九州市民
「北九州の人は普通にこれ(かしわめし)なので、麦になっても変わらないんじゃないかなと思う。」
「普通のご飯でも違いは分からない。変わっても買い続けると思います。」

終わりの見えない物価高。春の陽気のように穏やかになるのは、一体、いつになるのでしょうか。

最終更新日:2025年3月3日 17:37
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