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日経平均株価が過去最大の下げ幅 県内経済における今後の懸念は...専門家の考えは【徳島】

2024年8月5日 18:50
日経平均株価が過去最大の下げ幅 県内経済における今後の懸念は...専門家の考えは【徳島】
「新聞見て驚いてます」
「株持ってるんで。含み損ですけど、いくらかは言えない」

8月5日の日経平均株価は「4451円28銭」の下落、一日の下落幅としては1987年のブラックマンデーを超える過去最大の下げ幅となりました。

アメリカ市場での大幅な下落の流れを受け、急速な円高にも引きずられるように売りが売りを呼ぶ「パニック安」の様相となりました。

「新しくNISAやっている方たちとか、ずっと増えるんじゃないかと思っている方たちにとってはけっこう衝撃で、何か影響あるんじゃないのかな。不安になる人多いかも」
「金とかに逃げておかないと、資産が維持できないのかな。大変なことになっていくんではないかなっていう危機感を持っているけど、どうしたらいいんでしょうね」

今回の株価の下落で、徳島県内経済では今後どんなことが懸念されるのでしょうか?

専門家に聞きました。

東京商工リサーチ徳島支店 岡山一登支店長
「ブラックマンデー以降の下げ幅なので、狼狽売り的なものもあるし、パニック売りになっているので、一時的に市場を止めたという形だが、やはりすぐにそれが(株価)回復するという形ではないので、一度ひょっとしたら3万円を下回るところぐらいまで、もう少し下がった状態で落ち着いて、そこから数か月間は静かな動きになるのかなと思う。
(Q.県内経済や企業への影響は)
大きいですね。中小零細にとれば(コロナ禍の)ゼロゼロ融資の返済が始まって、なおかつ金利も上がった状態、株価も持っている株式の価値も下がるとなれば二重苦三重苦になるので、今回のことで9月以降、ひと月で10件以上の倒産が(県内で)ひょっとしたら年末にかけて増えてくる可能性が高いと思う。
(Q.株価が下がる一方、円高もかなり進んだが徳島県内経済への影響は)
ここまで為替が何十円も急激に下がれば、大きなプラスの要因マイナスの要因もあるかと思うが、大企業にとれば若干、輸出しているような企業にとっては円安に動く方が収益があがるが、企業全体、徳島経済にとれば若干の円高の方が、やはり輸入の方が商品が安く仕入れることが出来る恩恵の方が、(企業の)数でいうと多いと思う。特に材料というか資材とかもう、飼料も全部海外から、韓国とか中国から輸入なので、それのコストが下がることは若干の円高の方が、徳島経済にとってはプラス、どちらかというとプラスではないかと思う」
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