停電防げ 電柱のカラスの巣を撤去 巣の発見にAIを活用
停電の原因になる、電柱の上に作られたカラスの巣について、北陸電力送配電は24日、撤去作業を公開しました。今年度からカラスの巣の発見にはAIが全面的に導入されています。助田記者のリポートです。
電柱の上に木の枝などで作られたカラスの巣。北陸電力送配電はカラスが巣を作るこの時期に、毎年巣の撤去を行っています。
24日は魚津市の企業の敷地内にある、高さ11メートルの電柱の上に作られた巣を撤去しました。
作業員は電気を通さない専用の器具を使い慎重に巣を取り除いていました。
助田記者
「こちらが今撤去されたカラスの巣です。直径60センチほどということで、近くで見るとその大きさがよく分かります」
カラスの巣が原因とみられる停電は県内で去年、13件発生していて、撤去した巣は5600個あまりにのぼりました。
北陸電力送配電 新川配電部 井村透課長
「カラスの巣は木でできていたり、ハンガーとか金属でできている可能性があり、電気が漏電して停電事故に至るということで、カラスの巣が停電に至る原因になっております」
北陸電力送配電ではこれまで目視で巣の巡視を行ってきましたが、今年度からAIを使ったシステムを全面導入しました。
車の屋根に取り付けた2台のカメラが走行中に撮影した電柱の映像をAIが自動で解析し、巣の位置情報がわかるシステムです。
井村透課長
「電柱については電気の設備が乗っていて危険ですので、北陸電力送配電のほうまで、巣を見つけたらご連絡いただきたいなと思います」
電話での通報を受け付けているほか、ホームページで巣の写真を投稿してもらうキャンペーンも行っています。