富山市に本社を置く、経営再建中のジェネリック医薬品メーカー「日医工」は、23日に報道各社との懇談会を開き、2024年3月期の連結決算が黒字になったことを明らかにしました。

日医工　岩本紳吾社長「社長に着任してこの1年間、どんなことを日医工でやってきたのか、どんなことを社員と目指してやってきたのかを皆さんにご説明し、皆様からのご質問に応えさせていただきたいと思っています」

社長就任から1年4か月、日医工の岩本紳吾社長は報道各社との懇談会を開き、現在の経営状況を説明しました。

今年3月期の連結決算は、売り上げにあたる売上収益が1253億円、本業のもうけを示すコア営業利益が12億円となりました。黒字に転じるのは3期ぶりです。

一方で、最終の純損益は非公開としています。

決算の受け止めについて岩本社長は「製造におけるコスト削減を進め効率化をはかった」として「より一層、原価の低減に力を入れて利益を出したい」と述べました。

また、現在扱う867品目のうち、前年度に比べ出荷量が増えたものがおよそ8割の一方で、依然として出荷を停止しているのはおよそ5パーセントの45品目で出荷の目途が立っておらず、安定供給に課題を残しています。