電気事業連合会はフランスから返還される低レベル放射性廃棄物を高レベルのガラス固化体に置き換え六ヶ所村に輸送する計画を県に申し入れました。宮下知事は「協力できない」と拒否しました。

原発の使用済み核燃料の再処理に伴い発生する放射性廃棄物の海外からの返還を巡り、フランスから返還される低レベル廃棄物については2010年に県と六ヶ所村が受け入れを容認しましたが受け入れ施設の完成が遅れています。
こうした中、大手電力で作る電気事業連合会はきょうフランスから返還される低レベル放射性廃棄物およそ1,800本を高レベル廃棄物20本に置き換えて六ヶ所村にある日本原燃の施設に輸送する計画を県に申し入れました。
これに対して宮下知事は「理解もできないし協力もできません」と提案を拒否しました。

★宮下知事
「少なくとも六ヶ所に受け入れるスキームがない状況の中で受け入れてほしいと言われても難しいだろうと門の中に入ってきましたが門前払い　低レベル放射性廃棄物の受け入れ貯蔵建屋、高レベル放射性廃棄物の管理貯蔵センターいずれも建設途上あるいは審査途上にありますので議論をできる環境ではない」

電気事業連合会の佐々木副会長は「重く受け止める」と述べました。