1年あまりがたった中国の禁輸措置で影響を受ける県産ホタテについてです。県はことし輸出先の多角化に向けEUの市場調査などを進めています。

輸出先の85％が中国向けだった県産ホタテは禁輸措置により大きな影響を受けました。
国の貿易統計ではことし6月までの輸出額は去年より37％少ない241億円でした。一方で輸出先は大きく変化しています。ジェトロ青森が集計を進めている県内の去年の実績では、アメリカやカナダなどの輸出量が増えたほかインドネシアやサウジアラビアなど新しい国にも輸出していることがわかりました。

★ジェトロ青森　金城瑛大さん
「東南アジア、アメリカ、カナダと言った代替先にも輸出を増やされている事業者がいる　中国の禁輸措置はいつ解除されるのかもわからない状況でこれを機にポジティブに捉えて新たな販路先を開拓していく流れが良いかなと」

こうした中、県は輸出先の拡大に向けフランスなどEU・欧州連合で市場調査を進めています。

★宮下知事
「EUの市場の輸出可能性調査　フランスやスペインの見本市でのPRこうしたことに取り組んでいきたい」

委託コンサル会社が小売店での販売状況や流通経路などを調査し年内に県に報告する予定です。また来月にはフランスとスペインの見本市に県内の加工会社が参加し市場可能性を探ります。