天童市の「舞鶴荘」が破産手続き開始 今後は家族向けのリゾートホテルとして営業へ
天童市の「天童グランドホテル舞鶴荘」が、1日までに裁判所から破産手続き開始決定を受けていたことが分かりました。ホテルの土地と建物は東京の企業が取得していて、今後リゾートホテルとして営業を開始する方針です。
帝国データバンク山形支店によりますと、「天童グランドホテル舞鶴荘」は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で資金繰りが悪化し、2020年には、従業員の9割近くを解雇するなどしていました。ことし4月には、競売にかけられていたホテルの土地と建物が、東京が本社で宿泊事業などを展開するNSグループに落札されています。
「舞鶴荘」としてはことし9月15日まで営業を続けていましたが、建物の改装を理由に事業を停止。その後、自己破産申請に踏み切り、1日までに山形地方裁判所から破産手続き開始決定を受けました。負債はおよそ25億円に上る見込みです。現在の従業員18人についてはNSグループが再雇用する方針です。
また、NSグループによりますと、建物は改装して「アンダの森山形天童店」と名称を変え、家族向けのリゾートホテルとして12月下旬、営業を開始する予定です。