政府備蓄米 フードバンクに無償交付へ 山梨には50トンの見通し コメ価格の高騰受け
コメ価格の高騰などを受け、全国のフードバンクに政府の備蓄米が無償交付されることになりました。配布するコメを減らすことを余儀なくされていたフードバンク山梨にも1年分が交付される見込みで、関係者は胸をなでおろしています。
フードバンク山梨によりますと、寄付されるコメの量はコメ不足や価格高騰の影響で減少。従来は支援する困窮世帯に5キロのコメを届けていましたが、去年9月からは半分以下の2キロに減らすなど苦しい対応を迫られています。
こうした状況は全国各地のフードバンクでも同様で、農林水産省はこのほど、子ども食堂の支援拡充とフードバンクへの備蓄米の無償交付を決めました。
申請が通ればフードバンク山梨には、1年分にあたる年間50トンのコメが無償で交付される見通しです。
フードバンク山梨 米山けい子 理事長
「(政府)備蓄米である程度お米が賄えるようになれば、食品にシフトして集めることができる。いろいろな食品が足りていないが、最大限送ろうという意思は強く持っている」
また、暖房用の灯油など燃料価格も上昇する中、フードバンク山梨では支援世帯は去年よりさらに増えるとみて、食料品の寄付に改めて協力を呼びかけています。