【ピンチ】「夫のためには買わないかも」サバが一匹1000円に⁉庶民の魚から高嶺の花に…消費者からは悲鳴「みんな買えない、高級魚ですね」鮮魚店の店長に聞いた調理別『今オススメの魚3選』を紹介
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脂ののった塩焼きに、しっかりと味がしみ込んだ味噌煮など、お手頃価格で私たちの食卓を彩ってくれる『サバ』。そんな庶民の魚に近年、ある異変が…。漁獲量は5年で半分以下になり、価格も右肩上がり。そんな中、水産庁は漁業関係者との意見交換会を開き、サバ類の漁獲枠を減少させる案を検討しています。真逆に感じる対策ですが、果たして、その狙いは―。
■「漁獲量はどんどん減り、ここ数年は価格が右肩上がり」庶民の魚・サバが高嶺の花へ
2025年2月10日、東京都内の鮮魚店では、真サバが一匹842円(税込み)。5年ほど前に比べると価格は約1.3倍ですが、大きさは小ぶりになっているといいます。
(『中與商店』武蔵小山店・前里芳樹店長)
「5年前ぐらいを境に、どんどんサバの漁獲量が減ってきて、ここ数年は右肩上がりに価格が上がっています。取れなくなってくると本当に、一匹1000円いかないぐらいまではなってしまうと思います」
『農林水産省』によると、2018年には54.5万トンあったサバ類の漁獲量が、2023年は26.1万トンと半分以下に。
それに伴い、2014年に1キロ387円だった平均卸売価格が2023年は565円と、10年で1.4倍になりました。庶民の魚・サバが高嶺の花となり、食卓から姿を消してしまうのでしょうか…。
Q.これ以上値段が上がったら、どうですか?
(買い物客)
「夫のためには買わないかも。私が食べるんだったら買うかもしれないけど」
Q.一匹900~1000円になるかもという話ですが…。
(買い物客)
「サバは“庶民の味方”というけど、時代が変わりましたね。高級魚ですね。みんな買えないと思う」
■「2026年には1000円になる可能性もゼロではない」サバに替わる⁉今オススメの魚3選
『水産資源研究所』によると、サバの漁獲量の減少の一因に、地球温暖化による海洋環境の変化があるといいます。エサが減ることでサバの成長が遅れ、成魚前に水揚げされるため、漁獲量が減っているということです。
『水産資源研究所』由上龍嗣氏は、「これまで2歳ぐらいで産卵できるサイズになっていたサバが、ここ10年ほどは4歳になってようやく産卵できる状況。そのため、産卵する前に漁獲してしまう機会が増え、海に生息するサバの量が減っていると考えられる」と話しています。
水産庁は2025年7月から、サバの漁獲枠を2024年より7~8割減らすことを検討しています。ただ、『中與商店』武蔵小山店・前里店長によると、「漁獲量を制限しても、時間が経たないと増えない。2026年には900~1000円になる可能性もゼロではない」ということです。そんな中で、オススメの魚を聞きました。
焼くなら「価格が安定していて、脂がのっていておいしい」というマイワシ(一匹108円)、煮るなら「今が旬の高級魚だが、サバと比べると安い」というウスメバル(一匹626円)、揚げるなら「価格が安定していて、脂がのっていておいしい」というマアジ(一匹378円)が、オススメだということです。
(読売テレビ・高岡達之特別解説委員)
「ご年配の方に聞いたら、大昔はマグロのトロなんて全然良い部位ではなかったらしいですが、今はトロが最上級になりました。だから、サバが庶民的な魚に戻ってほしいという思いはありますが、将来的には回転寿司でマグロより大きい顔をしてサバが回ってきたり、初競りはサバになったりするかもしれませんね」
(「情報ライブ ミヤネ屋」2025年2月10日放送)