アメリカの中央銀行にあたるFRB（＝連邦準備制度理事会）は14日、金融政策を決定する会合を開き、去年3月から継続してきた利上げを11会合ぶりに見送りました。

FRBは14日、去年3月にゼロ金利政策を解除して以降、初めて利上げを見送り、政策金利を据え置くことを決めました。

FRBはこれまで、記録的なインフレを抑え込むことを優先させてきましたが、急速な金融引き締めで銀行の経営破綻が相次ぎ金融不安がくすぶっていることなどに配慮した形です。ただ、会合後の会見で、パウエル議長は、インフレの沈静化に向けて利上げを再開する可能性が高いとの見方を示しました。

パウエル議長「会合出席者のほぼ全員が、年末までに金利をいくらか引き上げることが適切であると予想している」

FRBは、今後の経済見通しで、年内に0.25パーセントの利上げをあと2回実施する可能性を示唆しています。