ロシア駐日大使が核使用を否定 鈴木宗男氏「まず停戦」
ロシアのガルージン駐日大使が都内で講演を行い、プーチン大統領が示唆している核兵器の使用を否定しました。鈴木宗男参議院議員も参加し、「どちらが良い悪いではなくまず停戦だ」などと持論を展開しました。
ガルージン大使はウクライナ侵攻について、ウクライナ側から虐待を受けている地域を解放する“特別軍事作戦”であるとの従来の主張を繰り返しました。また、ロシアが占領した4つの地域で行われた“住民投票”についても、「国際法に合致している」と正当性を主張しました。
一方で、プーチン大統領が示唆している核兵器の使用をめぐっては、「自分の核ドクトリン(核原則)以外の場合において、核兵器を使用することはもちろんあり得ない」と否定しました。さらに、「ロシアは首尾一貫して核戦争がないように努力を進める」と強調しました。
また、今後の日露関係については、「我々はドアを閉ざしたわけではない」と述べ、経済制裁を発動している日本側に歩み寄りを求める考えを示しました。
講演には鈴木宗男議員も参加し、「ウクライナとロシアのどちらが良い悪いではなく、ここはまず停戦だ」「プーチン大統領が停戦を呼びかけたので、(ウクライナは)それに乗るのが筋だと思う」などと持論を展開しました。
また、ウクライナ側の立場について、「鈴木宗男が照ノ富士にかかるようなものだ。どんなことをやっても勝てない」と述べました。