去年10月に起きた韓国・梨泰院の雑踏事故で、業務上過失致死傷などの罪で起訴された区長が7日に保釈されました。これを受け、雑踏事故の遺族たちが区役所に多数集まり、区長の辞任を要求するなど抗議しました。

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去年、梨泰院（イテウォン）で起きた雑踏事故の多くの遺族たちが、韓国・ソウル市内の区役所に集まりました。なかには声を荒らげ、区長室につながる扉をこじ開けようとする人も。「早く開けなさい！早く！」と激しい勢いで扉をたたき、抗議する人の姿もありました。

「区長は直ちに（職を）やめろ！」と抗議する遺族が手に掲げていたのは、梨泰院を管轄する区長の顔が描かれたもの。辞任を求めていました。

去年10月に起きた韓国・梨泰院の雑踏事故では150人以上が犠牲になりました。警察の特別捜査本部は「警察や自治体が事前の安全対策を怠ったことなどが事故の原因」だとして、区長を警察署長などと共に逮捕していました。

そして7日、業務上過失致死傷などの罪で起訴された区長が保釈されました。このことに遺族たちの不満が噴出。8日、“区長の出勤を妨害する”などの目的で区役所に集まったのです。

抗議する遺族
「遺族の立場として、区長がここに入ることを許しません」

遺族たちは、事故関係者の厳罰を求めていくということです。