中国軍、台湾周辺“大規模演習”継続を発表 米バイデン大統領、中国の動きに「懸念している」
台湾周辺での大規模な軍事演習を終えた中国軍ですが、一部で8日も演習を継続しました。台湾海峡での演習が常態化するとみられます。
中国軍は、台湾本島への攻撃を想定した軍事演習を7日まで4日間にわたって実施しました。台湾国防部によりますと、4日間の演習で中間線を越えたのは、のべ78機にのぼります。
大規模な演習は7日までの予定でしたが、台湾を管轄する中国軍の東部戦区は8日午後、「引き続き台湾周辺の海域と空域で軍事演習を継続する」と発表しました。「潜水艦への対応と海上での攻撃」に重点を置くとしています。
こうした中、台湾国防部は9日と11日、沿岸部で射撃訓練を実施する予定で、台湾海峡の緊張が「常態化」する事態となっています。
アメリカ・バイデン大統領「(Q:台湾の状況が心配ですか?)心配はしていないが、(中国が)動きを強めていることは懸念している」
アメリカのバイデン大統領は8日、中国軍の動きに懸念を示す一方、「これ以上のことは何もしないと思う」とも述べました。一方、軍事演習のきっかけになったペロシ下院議長の台湾訪問については、「彼女の判断だ」と述べるにとどめました。