中国の習近平国家主席は14日、パレスチナ暫定自治政府のアッバス議長と会談し、パレスチナ問題の解決に向けた会議の開催を提案しました。長年解決できないままとなっているパレスチナ問題に関与する姿勢を示すことで、国際的な存在感を強める狙いがありそうです。

中国外務省によりますと、習主席とアッバス議長は14日、北京の人民大会堂で会談しました。習主席はこの中で、イスラエルとパレスチナの和平交渉の再開に向け、国際的な会議を開くことを提案するとともに、「中国は積極的な役割を果たす」と強調しました。

長年対立を続けるイスラエルとパレスチナによる「中東和平交渉」は、両者の対立で2014年を最後に途絶えており、アメリカなどによる仲介も停滞しています。

アメリカの中東での影響力低下もささやかれる中、中国は3月にサウジアラビアとイランの外交関係回復を仲介したことなどで自信を深めており、パレスチナ問題への関与にも意欲を見せた形です。