イスラエルの封鎖により、ガザ地区で人道危機が高まる中、エジプトとの間にあるラファ検問所が近く開通する見通しとなりました。

アメリカのバイデン大統領とエジプトのシシ大統領は18日、ガザ地区に人道支援の物資を搬入するトラックについて、最大20台までラファ検問所の通過を認めるということで合意しました。バイデン大統領はまた、今回の措置に加え、今後「できる限り多くのトラックを通過させたい」とも述べました。

検問所の開通については、支援物資がハマス側に渡らないことを条件にイスラエルも同意していますが、検問所周辺の道路は補修する必要があるということで、開通は20日になる可能性もあります。

こうした中、ラファの検問所付近ではエジプトのNGO団体などが待機しています。

エジプトのNGO関係者、モーセン・アリ氏「支援物資を運ぶトラックは120台ほどいます。攻撃がやんだら、すぐに中に入れるよう待っているところです。食料や水の支援を認めないのは戦争犯罪です」

一方、ガザ地区から避難を希望する人の通過は、まだ認められていません。国境なき医師団の白根麻衣子さんによると、ガザ地区南部には国際機関の関係者ら多くの外国人が、ガザ地区外への退避に向けて集まっているということです。