中国の最高検察院は、誘拐や人身売買について厳しく取り締まる方針を示しました。国民の間で高まる不満を和らげる狙いがあります。

最高検察院のトップは、活動報告の中で、女性や子どもの誘拐と人身売買について、売る側だけではなく、買う側や、救出を妨害する行為などについても引き続き厳しく処罰すると述べました。

また、最高人民法院のトップは、女性や子ども、老人などに対しての犯罪について、死刑に値するものは断固として死刑判決を下すと表明しています。

背景には、今年1月に人身売買の被害者である女性が首をくさりでつながれた状態で見つかった事件があり、長く問題を放置してきた当局にも批判の矛先が向かっていることがあります。

これに先立ち中国の警察は、今年12月まで女性と子どもの誘拐・人身売買の“撲滅キャンペーン”を行う”と発表しています。