北朝鮮の元外交官“北への制裁を強化すべき” 日本メディアの取材に応じる
北朝鮮の元外交官で、韓国の国会議員の太永浩氏が18日、日本メディアの取材に応じ、核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、制裁を強化すべきだとの考えを示しました。
北朝鮮の元外交官で、韓国与党の国会議員の太永浩氏は、北朝鮮がここ2年から3年で、核・ミサイル分野において大きな進展を見せているとの認識を示しました。
その上で、ウクライナ侵攻などを背景に、ロシアが北朝鮮に先端技術を提供することで「今後も北朝鮮の核・ミサイル技術が発展する可能性がある」と指摘しました。
こうした状況の中で最も重要なのは、金正恩指導部が誤った判断をくださないよう圧力を強めることだとし、日本とアメリカと韓国で北朝鮮への制裁を強化すべきだと主張しました。
また、およそ1年前に公の場に登場してから、金総書記とともにさまざまな行事に出席しているジュエ氏とみられる娘について、太永浩氏は「今、北朝鮮では、ジュエ氏を後継者にする準備が進んでいる」との認識を示しました。
ただ、ジュエ氏は北朝鮮の成年になる年齢である満17歳に達していないため、公式的に後継者と宣布されるには「まだ10年近くかかる」とし、幼いジュエ氏を後継者のようにみせることで、現体制に忠誠心を持っていない若い国民の気を引こうとしているとの見解を示しました。