ミャンマー南東部の国境地帯で戦闘激化 住民約3000人がタイ側へ避難
ミャンマー南東部の国境地帯で軍と抵抗勢力の戦闘が激化し、住民およそ3000人がタイ側へ避難しました。
タイの住宅にも銃弾が当たっていて、タイ当局が国境警備を強化しています。
ミャンマー南東部カイン州では今月、軍に反発する少数民族武装勢力が、国境貿易の要衝ミャワディにある軍の拠点を全て占拠したと発表しました。
これに対し、軍は20日、ヘリコプターや戦闘機でミャワディを空爆。武装勢力側も応戦し、タイメディアによりますと、一部の銃弾が国境を越えてタイ側の住宅に当たりました。
戦闘の激化を受け、ミャンマーの住民およそ3000人がタイ側の町メソトに逃れています。その多くが女性や高齢者、子どもだということです。
また、メソトの病院では、救急患者が急増しているため、医師や看護師らを増員して対応にあたっています。
タイ政府は全体的な状況は想定の範囲内としながらも、国境の警備を強化しています。