ロシアでは4日、「民族統一の日」を迎え、モスクワではプーチン大統領肝いりの「ロシア展」が開幕しました。

「ロシア展」は、プーチン大統領が大統領令で開催を決めました。ロシアは、自国を構成する共和国や自治州などが89あると主張していて、会場にはその全てが出展しています。極東の「ユダヤ自治州」から、先月、反イスラエルの暴動が起きたイスラム教徒が多い、南部のダゲスタン共和国も含まれています。

また、2014年にロシアが一方的に併合したクリミア半島や、去年併合したウクライナ4州の親ロシア派も軒を連ねていて、プーチン大統領は3日の会合で、「市民がロシアになった事を実感できるようにしなくてはならない」と述べていました。

ロシア展は来年4月までの長期開催で、ロシアメディアは、プーチン大統領が来年3月の大統領選挙前に、この場所で演説する可能性もあると報じています。