イスラエル人13人含む24人の人質解放 25日も新たに13人解放へ
イスラム組織ハマスにとらわれていた人質のうち、イスラエル人13人を含む24人が解放されました。こうした人質解放は先月始まった軍事衝突以来、初めてのことです。
パレスチナ自治区ガザ地区からラファ検問所を通過し、エジプトに入った国際赤十字の車列の映像では、車内に解放された人質の姿が見えます。
解放の交渉を仲介したカタール政府によりますと、24日に解放されたのはイスラエル人の女性や子ども13人に加え、タイ人10人、フィリピン人1人の合わせて24人だということです。タイ人とフィリピン人の解放は今回のイスラエルとハマスによる合意に基づくものではないとしています。
人質はラファ検問所を通っていったんエジプトに入り、その後、イスラエル軍の空軍基地に到着し、健康診断を受けるなどしました。その後、人質は搬送先の病院で、待ちわびた家族との再会を果たしたということです。
先月始まった軍事衝突以降、双方の合意に基づく戦闘休止と人質解放は初めてです。
こうした中、イスラエル政府は、25日にハマス側が解放するとしている人質のリストを受け取ったと明らかにしました。イスラエルメディアは、子どもを含む13人の人質が新たに解放されるとしていて、人質解放をめぐる合意が25日も継続する見通しを伝えています。
一方、アメリカのバイデン大統領は、人質解放を受けて演説しました。今回の解放を評価しつつも「始まりに過ぎない」と述べ、25日にさらに多くの人質が解放されることに期待を示しました。一方で、今回解放された人質にアメリカ人が含まれていなかったとして、一刻も早い解放を改めて求めています。