新たな大規模噴火は確認されず トンガ周辺
15日、大規模な噴火が起き、日本など各地で潮位の上昇をもたらした南太平洋の島国トンガの被害状況を調べるため、オーストラリアなどが17日朝、現地に哨戒機を派遣しました。
AFP通信によりますと、15日の大規模噴火により海底ケーブルが切断され、現地のインターネットプロバイダーは復旧に最大2週間かかる可能性があるとしているということです。
また、ニュージーランドメディアによりますと、トンガの首都に滞在中の外交官が噴火後の現地の様子について、辺り一面、火山灰に覆われ「まるで月面の風景のようだ」と話しているということです。
オーストラリア当局は、多数の犠牲者が出ているとの情報は入っていないものの、道路や橋などには甚大な被害が出ているとして、現地に哨戒機を派遣し詳しい状況を調べています。
一方、AFP通信はトンガ周辺で新たに大規模な噴火が起きたと、17日朝、いったん報じましたが、その後、噴火は確認されていないと訂正しました。
日本の気象庁も衛星などによる観測では、再び大規模な噴火が起きた明確なデータはみられないとしていますが、15日の噴火に伴う若干の海面変動は日本近海でも続いていて、気象庁は、引き続き潮位を監視していく方針です。